2024年2月24日の中日新聞夕刊の一面に掲載されました。
名古屋市瑞穂区のお笑い芸人、小宮拓郎さん(49)が、能登半島地震で被災した石川県能登地方の避難所で慰問を続けている。原動力は被災地を訪れる直前の1月末に73歳で亡くなった義母、杉浦裕子さんの後押し。「お義母(かあ)さんにもらった愛情を被災者にもお裾分けしたい」と、各地に笑いを届けている。
名古屋と往復しながらの慰問活動。七尾市内では避難所や小学校など二十数カ所でお笑いライブを行った。ギター教室を開いて演奏したり、避難所で寝泊まりしたりして、被災者と交流を深めた。今月中旬には能登町の避難所を訪問し、26日からは再び七尾市へ向かう。4月まで慰問を続ける予定だ。
「大それたことはできないけれど、ひとときでも笑顔になってほしい」。スマートフォンに保存した義母の写真を見ながら、小宮さんがつぶやいた。